出産した後って幸せいっぱいかと思いきや、実はナーバスになりやすい時期でもあります。
赤ちゃんが生まれたのに、気分が重い、憂鬱だ、いつもわけがわからず涙が出てくる…
そんな状態にもしもなっている人がいたら、それは「産後うつ」なのかもしれません。
今回は、産後うつとはどういう症状なのか、原因や対策をまとめてみました。
産後うつとは
産後うつの発症しやすい時期は、産後2週間から3週間以降から3ヶ月以内と言われています。
産後うつは、ニュースやテレビではよく聞くけど
「まさか私がなるなんて」
と思っていませんか?
実は誰にでもなる可能性があるんですよ。
産後クライシスとよく一緒にされることが多いですが、産後クライシスと産後うつは別物です
どうして産後うつになってしまうのでしょうか?
赤ちゃんが泣いている理由がわからない
特に初産の人にとっては、赤ちゃんが泣く理由がわからないと思います。
新生児の時は、とにかくして欲しい事・不快な事・気分が悪い事・寂しい時など全て泣きます。
色々なことをしても、それでも泣いてしまう赤ちゃんにお母さんのほうが途方が暮れて泣いてしまうことも・・・
周りの人に自分一人だけ取り残され、一人ぼっちになったような気がする
今まで華やかな交流関係を築いていた人やさびしがり屋な人、周りにいつも話せる人がいた人等・・・
そんな人にとって、子育てが始まって、自分の思ったように外に出られない状況が続くと、流行やトレンドもわからない・・・
愚痴りたくても、グチる相手が周りにいない・・・
育児の心配事や不満、不安に感じていることを共有する人がいない・・・
そんな状態になってしまうと
「このままじゃ、私、世間に置いてきぼりになってしまう・・・」
と不安になってしまう人もいるようです。
特に最近はインスタグラムやTwitter、FacebookなどのSNSで自分の周りの人の状況がすぐに目に入る状況です。
今まで遊んでいた人が自分を置いて、誰か他の人と遊んでいる様子を見るとなんだか寂しく感じてしまうことも・・・。
自分なんかが母親としてやっていけるのかという漠然とした不安
誰でも産んだから突然「母親」になれるわけではありません。
でも、周りは「もうお母さんなんだから」とよく言ってきませんか?
不安に感じたり、不満が溜まってイライラしても
「ちゃんとしなくては・・・」「こんな母親じゃダメだ・・・」
と自分を追い込んでしまうこともあります。
また漠然と
「私、ちゃんと母親としてやっていけるんだろうか・・・ 」
と、不安に駆られることも。
妊娠中に思っていた事と出産後の現実のギャップを感じて落ち込む
妊娠している時って、出産したらこんな風にやりたい!あんな風に子育てしたい!
とワクワク楽しい気分でいっぱいだと思います。
でも、けっこう思い通りにいくことって少ないんですよね・・・。
育児が始まってみると、
「思っていたのと違う!」「こんなに大変だったの!?」「こんな時どうすればいいの!?」
とパニックになってしまう事も多々あります。
あの人はあんな風にできているのに・・・
と自分とのギャップに落ち込んでしまったりしていませんか?
夜中の授乳や赤ちゃんが寝ないことで慢性的な睡眠不足状態
新生児の時からぐっすり眠ってくれる赤ちゃんはホントに楽です。
第2子は、夜寝始めると4,5時間寝ているような子でした。
(逆に大丈夫?と心配にもなりますが・・・笑)
ただ、第一子がホントに眠ってくれなくて一晩中抱っこして、壁に寄りかかって眠ったこともあるし、抱っこしたまま、首がカクカク・・・となって赤ちゃんがズリ落ちそうになったこともあるし、眠くて眠くて、どうして寝ないんだ!!と涙が出たこともあります。
毎晩毎晩、抱っこしながらスマホで「新生児 寝ない子 対処法」とか「新生児 いつから 寝る」とか調べたりしてました。
そうなると夜が怖いんですよね。
この不眠はいつまで続くのか、眠るようになってくれるのかと・・・。
結果的には生後2ヶ月頃には、何となく落ち着いてきたし私も体が慣れてきたり、生活のリズムをつかめるようになってきたので、昼寝した時に私も休んだり、昼寝をしなくても夜起きれるようになってきたり。
添い乳を覚えたり・・・
私の中で一番、この睡眠不足が辛かったなぁ
自分が家事も育児も全てやらなくてはいけないという背負い込み
産後は、ホルモンバランスも崩れやすい時期なので、普段では考えられないようなことで落ち込んだり、不安に感じたりするものです。
自分で全部背負い込んでしまい、自分がやらなきゃ!自分が全部やりたい!と思っていると、一気に産後うつになってしまうことも・・・。
なので、どちらかというと、真面目な人がなりやすいようです。
産後うつになりやすいのは、ホルモンバランスの乱れのせい
妊娠中に出る女性ホルモンには2種類あります。
一つ目はエストロゲン、そして二つ目はプロゲステロン。
この二つのホルモンは、胎盤が体外に出ることによって、ホルモン分泌が減少します。
そして、今度は母乳を出すために、プロラクチンというホルモンが分泌されるようになります。
このホルモンは、軽いうつ状態になるホルモンで、これが自律神経に影響され不安定な状態になっていきます。
産後、いつも以上にナーバスになってしまうのはホルモンバランスの乱れに加えて、不安や不満がたまりやすい状況にあるようです。
ひょっとして産後うつ?どんな症状が出たら危ない?
産後うつの症状としてよく挙げられているのが、
*眠りたいのに眠れない
*気力が湧かず、無気力状態になってしまう
*赤ちゃんの鳴き声にさえイライラしてしまう
*急に悲しくもないのに、涙が出てくる
*食事をしようと思っても、食欲がなく食べられない
*自分の事をダメな母親と思ったり、口に出したりするようになる。
特に、赤ちゃんの鳴き声には、自分に注意を引きつけたり、何かして欲しいことや叶えてもらいたいこと、要求が叶わなかった時、具合が悪い時等周りの人に対して、注意を引きつける効果や役割があります。
そんな赤ちゃんの鳴き声にイライラしてしまうのは、ママ自体が疲れや不満が溜まっている証拠です。
自分自身の事についても
「ダメだ・・・こんなんじゃダメだ」
と言っているのも危険信号です。
産後うつにならない為にはどんな対策をとればいい?
自分じゃなきゃできない!と背負い込みすぎない
夜中の授乳がキツイのであれば、夜中だけミルクに変えたり、母乳育児の人でも、あらかじめ搾乳しておけば、ママが必ずしも夜中に赤ちゃんに飲ませなければいけないという事はありません。
家事や子育てに完璧さを求めない
産後キツイなぁ・・・家事がウマく回らないなと思う事は、何も恥ずかしいことじゃありません。
それよりもママが不安定な状態になってしまう方が、赤ちゃんにも影響がでてしまいます。
行政や民間のサービスに頼ってみたり、食事の宅配を注文してみたり、家事代行を調べてみたり。
けっこう身近に産後役立ちそうなサービスはありますよ。
できないものはできない!できないと思ったらすぐに助けを求める
完璧さを求めないという事にもつながりますが、
「家事が思う通りに進まない!できない!」
と思う事は何も恥ずかしい事でも自分を卑下することでもありません。
できない!と感じたら、楽にできる方法を探りましょう。
まず何が難しいと感じるのか、子育てなのか、家事なのか・・・。
それがわかったら、子育てを手助けしてもらえるサービス、家事をサポートしてくれるサービスを探してみましょう。
家事でも食品などの買出しが難しいのか、料理を作るのが難しいのか、掃除なのか、それ全部なのか・・・
どんどん何が・どこが難しいのかを考えていきましょう。
子育て中は自分の思うようにできなくて当たり前!できなくても落ち込まない
慣れない育児です。
思い通りにできる人の方が少ないんです。
またSNSなどを見て、色んな人の育児状況を見て落ち込んだりもするかもしれません。
落ち込むようなら見ないようにする!人は人です!
けっこう簡単なことですが、SNSから遠ざかるというのは難しいものです。
完璧な人を見て落ち込む前に、自分の目の前にいる可愛い赤ちゃんと向き合いましょう。
「母親なんだから」と言わない
周りの人も気をつけなければいけません。
つい「母親なんだから!」「頑張れ!」という言葉を掛けてしまいますが、ママ自体も心構えはしていたものの「母親」という存在に、出産したからといって突然なれるものでもありません。
「頑張れ!」
という言葉も、ママの中では
「もう十分わからないなりにも頑張っているのに、どうすればいいの?」
と思ってしまうこともあります。
「頑張れ」よりも
「何か手伝うことある?」「よくやってるね!すごいね!」「○○してくれてありがとう」
と声をかけてあげてください。
まとめ
さて、今回は産後うつになる原因や症状とは?についてご紹介しました。
もし「これって産後うつ?」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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